BLOG2021.01.28

代表取締役社長 浦伸嘉氏インタビュー!「広島ドラゴンフライズの今-これから!」

「スポーツで人と人をつなぐ」SP CAFE&BARでは、2020年12月より広島ドラゴンフライズを応援する「広島ドラゴンフライズ応援カフェ(通称:ドラフラ応援カフェ)」として運営しています。

ドラフラ応援カフェのテーマは「ドラフラミュージアム」ということで、元々広島ドラゴンフライズを応援している方には、これまでのクラブの歴史を振り返り、改めて応援したいという気持ちを強めていただき、あまり馴染みがないという方にも興味を持っていただけるように、これまでの年表だけでなく、これからを楽しみにしていただけるように、SP CAFE&BARでしか見ることができないインタビューを掲載していきます。

そこで今回は、店内で掲示する予定のインタビュー内容を記事として公開いたします。第一回目は、広島ドラゴンフライズ代表取締役社長 浦伸嘉氏に「広島ドラゴンフライズの今-これから」というテーマでお話しいただきました!

広島ドラゴンフライズの今-これから

*この取材は2020年11月24日に行ったものです。

(株)広島ドラゴンフライズ
代表取締役社長 浦伸嘉氏

Q. B1リーグ1年目、現時点での手応えについて教えてください

浦伸嘉氏(以下、浦):一番のテーマは順応していくこと。Bリーグ参入以降はトップリーグの経験もなかったので、審判のジャッジを始め、B1のシステムに慣れる必要がある。様々な試合をしながら少しずつ慣れてきている。結果はこれからだが、短期的に勝つか、負けるかは重視していない。最終的に、日本一のチームになるためにどうすればいいかを考えて、戦っている。

プロフェッショナルなスポーツの世界は甘くなくて当然だと思う。下部のリーグから上がってきてすぐ1位になったら逆に「このリーグ大丈夫?」ってなってしまうのでは(笑)。

B2との一番大きな違いは、個人の力がある上にチームプレイヤーだということ。B2であれば50点、60点を獲得できる外国籍選手もいるが、それは個人能力で打破しているのであって、チームプレイヤーではない。B1ではそういった個人能力頼みの戦い方がほぼ稀だといえる。例えば、先日戦った宇都宮は個人成績がトップ10に入っている選手が一人もいないが強い。能力が高く、チームプレイヤーとして個々の役目を果たしていた。自分の得点を取ることよりも、チームの得点の確率が上がる可能性を追求している質の高さを感じる。ヘッドコーチもクラブもそのような点を評価しているという仕組みがあると感じた。

Q.今後のB1での展開はどのようになるでしょうか。

浦:トーマス・ケネディの帰化が正式に承認され、今後は帰化日本人として試合に出場できる。今後は外国人の2人に加えてケネディがコートに立てることになる。外国人枠も1人空くので補強する予定だ。経営側としては選手が最大のパフォーマンスを出せるよう、常に努めていきたい。少しずつではあるが、勝つ可能性は上がっていくと思う。

Q. 広島ドラゴンフライズについて改めて教えてください。

Q. 広島ドラゴンフライズ独自の活動について

浦:我々は地域密着型企業であり、地場産業。まず広島で認知され、応援してもらうことが最も重要。世界中の人が「広島」と聞くと「世界平和都市」と思うし、粘り強い、諦めない、屈しないという精神を持っていたからこそ再建された街でもある。

その「広島らしさ」をクラブとして表現するため、チームの姿勢も「広島らしさ」を表現する。そのコンセプトに生まれたのが「広島に、バスケでつながる風景を。」というクラブスローガンであり、「バスケを中心として地域との連携も深めていこう」という意味がある。

広島のクラブでありながらも親会社(NOVAホールディングス株式会社)は東京であるクラブとして、広島に地域密着しながらも日本全国・各国から投資が進むような運営をしていくことで、存在感を示していきたい。ただ地域貢献活動ではなく、“広島にしかできない”活動をしていくべき。

そこで、今年は2つ目標を掲げている。

1つは「子供の来場者数No.1

今目指しているのは「子どもの来場者数No.1」。クラブでは広島県内の全小中高生に「ドリームカード」を配布している。この活動を浸透させることによって子どもたちがバスケットボールに興味を持ち、競技を始めるきっかけになるかもしれないし、将来に力強いファンになってくれるかもしれない。いずれにせよ、子どもたちとの取り組みはバスケットボールの競技にとっても育成・強化につながるし、ひいては日本の未来を明るくするはずだと信じている。

もう一つは「社会貢献活動No.1

クラブスローガン「広島に、バスケでつながる風景を」を掲げるクラブとして、挨拶運動や、バスケットボール教室など全ての社会貢献活動を総称して「風景プロジェクト」と呼ぶ。その活動の一環として児童虐待防止の「Teamひろしまオレンジリボン」、平和を発信する「ピースプロジェクト」など個別の趣旨に基づいた活動を行っている。最終的に「Bリーグの中で1番、社会貢献活動に熱心なクラブ」と呼ばれることを目指している。風景プロジェクトでは、スタッフと選手は風景プロジェクト専用のウェアに着替えて参加する。

象徴的なのはピースプロジェクトで行っている公式戦の「おりづる賞」の表彰相手チームも含めて表彰することで、バスケットボールの根幹にある「相手へのリスペクト」を表現している。広島だからこそできるスポーツを通じた平和や、世界平和都市としての広島の義務と責任を発信していきたい。賛同する企業・団体が「広島ドラゴンフライズに投資した時点で、社会貢献活動に参加したことになる」と胸を張って言えるように頑張っていきたい。

Q.2026年にアリーナを展開するという構想についても教えてください。

浦:2026年から、B.LEAGUEのライセンス制度が変更され、新たなリーグの仕組みが始まる。毎年昇降格のある現行制度でなく、ある一定の基準を超えた一定数のクラブによる「エクスパンション型」への新しいフェーズに入る

このライセンス制度の中心にあるアリーナは、2026年に完成している必要はないが、ライセンスを取るために、2024年頃までに計画を提出する必要がある。だからこそ2026年のリーグの仕組みが大きく変わる時期に乗り遅れないように、新アリーナの計画を立てたい。今B1だとしても、売り上げや観客動員数・アリーナの運営権がなければライセンスを失ってしまう。だからこそ、新アリーナを立てたい。

2026年の大きな制度変更に向けて、実際にアリーナが建つ時期は、今やるべきことをやっていかなければならない。アリーナはバスケットボールのために使うことも1つだが、さらに広島が盛り上がる、人口が増える、土地の価値が上がるなど、広島にある課題を解決するための重要なアイコンになるはず。ハイスペックであればあるほど収益性も高くなる。

その意味でも、広島につくるアリーナは「超ハイスペック」にすべきだと考えている。ハイスペックであればあるほど、アジアや世界展開した時に強みになる。「アジアトップの試合をそこでしよう」「放映権を売ろう」「中国人をインバウンドで沢山獲得しよう」とビジネスが拡大していくはずだ。

今、少なくとも4億人がバスケットボールを見ている。どんどん人気が出てきているので、アリーナ建設・運営の準備をする必要がある。アジアを制せずしてスポーツビジネスを制することはできない。対アジア、対世界で賛同・共感してもらえるクラブのコンセプトや哲学は「広島らしさ」しかないと思っている。

クラブが行う全ての活動は、すべてそこから派生するようにしていく。その結果、全国から「広島ドラゴンフライズに投資することで社会貢献活動に参加しよう」と思うのではないか。「このコンセプトのアリーナで年1回活動することが、社会貢献活動の最高の形である」となるようにできるまで、高い価値をつくっていきたい。

現段階では日本ですら難しいことも、アリーナが建設されれば世界レベルのコンテンツにもできると信じている。

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